きみがわらえば

教師と主婦と、日々のこと

小さいけれど、大きなドラマ

今日、ついに給食の全完食を達成した。

はずかしながら、教員人生の中で初めての出来事だった。

 

もちろん、強制したわけではない。

 

昨年度から、手立てを講じていて。

無理しなくていいことも伝えていて。

おかず一つだけ完食、とか、デザートは完食、とかは度々あって。

 

それでも、好き嫌いを超えられなかったり、

食の細さがあったり、

食べるのが遅かったりして、

なかなか達成できなかった。

 

それが、今日、ついにできた。

 

 

一昨日「本気になれない」と言っていたIくんも、私が声をかけなくても、超真剣に食べていた。

 

いつもまんべんなく丁寧に食べるから、なかなか減らずに残していたNちゃんも、時間ギリギリで食べきった。

 

好き嫌いが激しくて、お肉もお魚も野菜も嫌いと言っていたRちゃんも、自分で進んで最後に残してしまっていた野菜を食べきった。

 

周りには、

「がんばれ!」「あともう少し!」

「行ける行ける!」って、

応援するたくさんの子どもたち。

 

 

 

「本気」を生み出せずに悩んでいた1学期。

 

まさか2学期開始4日で、

こんな光景を目にするとは。

 

夏休みにリラックスして、気持ちが落ち着いていたということもあるだろう。

体が成長したということもあるだろう。

 

でも、「褒め」て、「その気」にさせて、

少しだけ背中を押すことの効果を感じている。

 

できた、やったと喜ぶ子どもたち。

たまらなく愛おしい。

自分にも、こんな気持ちを感じる日が来るなんて思わなかった。

 

 

ほんの一つの学級の、

ほんの小さなできごとだけれど、

子どもたちの気持ちが動いた、

大きな大きなドラマだと思った。